本校は，創立１４９年の歴史と伝統を継承する小学校である。平成２３年度４月１日の，中学校統合により小学校単独校として出発した。現在は、１年，２年，３・４年，５・６年の複式学級，特別支援学級１学級の５学級編成である。

　湯湾釜分校は，今年度、在籍児童がいないため休校している。

　児童は，誠実で素直な明るさと行動力がある。少人数学級のよさを生かし，個に応じた教育を基盤に学力の向上に取り組んでいる。

　「心豊かにたくましく」を校訓に掲げ，主体性のあるボランティア活動や自主的な体力つくり，思いやりのあるやさしい心を培う実践活動に努めている。

　国の特別天然記念物であるアマミノクロウサギを全国で唯一飼育していた歴史があり，学校の正面玄関には飼育の歴史を記した「ミニミニわくわく博物館」を設置して，来校者に参観していただいている。飼育していたアマミノクロウサギが平成2年１月に死亡して以降は飼育していない。

　本校区は，奄美市の市街地より南西に24ｋｍ離れた，北緯28度30分，東経129度30分に位置している。令和４年３月に宮古崎トンネルも通って奄美市と結ぶ道路が整備されたため，奄美市内より乗用車で20分の地点にある。

　湯湾釜分校は，本校から北東に2.7ｋｍ離れた奄美市よりの湯湾釜集落にある。

　校区内には大和村の主要機関である役場，中央公民館，ＪＡ，漁協，森林組合，商工会，郵便局，奄美警察署大和派出所，奄美野生生物保護センター等があり，2025年４月にはアマミノクロウサギ研究飼育施設が完成する予定である。

　校区は，思勝湾沿いの山に囲まれた大和浜，思勝，津名久，湯湾釜，国直の5集落からなっている。

　校区民は，学校教育に対する関心が高く，深い理解をもち，学校への協力態勢は伝統的なものがあり，誇りとしている。